ウラと大王〜注20

公開: 2020年3月20日

更新: 2020年3月20日

注20. 桓武天皇

桓武天皇は、光仁天皇と百済系渡来人の氏族出身の女性との間に737年に誕生し、生母の出自が低いことを理由に、当初は天皇の地位に就くと想定されていませんでした。しかし、彼の前に天皇として即位すべき人々が、相次いで皇太子の座を降りたため、773年に皇太子の座に就きました。781年に父から天皇の座を譲位され、第50代の天皇となりました。そして、都を奈良の平城京から、長岡京へと遷都し、さらにその後、平安京へと遷都しました。

さらに桓武天皇は、789年に東北地方の蝦夷(えみし)を攻めるために、紀古佐美を大将として、大軍を現在の岩手県に送り込みました。しかし、紀古佐美は蝦夷軍の巧妙な作戦によって大敗しました。その後、坂上田村麻呂を征夷大将軍とする大軍を送り込み、蝦夷軍を率いて戦っていたアテルイを捉えることに成功しました。これによって、蝦夷との戦いは平定されました。この東北への遠征軍に多額の負担がかかったため、これによってその後の東北遠征は中断されました。

参考になる読み物